仁達は明くる日、まだ夜も明けぬ薄闇の中アルテミスを倒すべく準備をしていた。

 岩で剣を研ぎ、軽く身体を動かしウォームアップを行う。

 そして、6時の鐘が鳴るのと同時に出陣した。

 「先ずは街に行ってみない」

 尚美の提案に皆は頷き街へ向かう事にした。

 街へ向かうのは3日ぶりだ。

 街へ向かうさい、数名の捜索隊と思われる偽者のデュラハンと遭遇したが、何事もなく街へと到着した。

 噴水周辺の腐敗した肉片や血痕には、蝿がたかり蛆が蠢き鼻を突く様な悪臭が漂っている。

 仁達は、そんな中をアルテミスを探し歩き回る。

 そして、遂に仁達は街の北の塔前にアルテミスの姿をを見付け出し、それと同時に全員に緊張が走った。