馬の鞍には、白目を向いた隆の首がぶら下げられている。

 「ひいーーーっ」
 「キャーーーーーッ」

 3人は、恐怖し、後ろへ倒れ込み、尻餅を付いた。

 パッカパッカパッカ………

 デュラハンが、ゆっくりと近付いて来る。

 「ひっ…ひーーーっ……」

 3人は、慌てて起き上がり、
駆け出した。

 ……パッカパッカパッカ………

 後ろから、デュラハンが追って来る。

 ……ズザザザッ……………

 デュラハンは、3人を飛び越え、目の前に降り立った。

 〈さぁ、狩りの時間だ……〉
 〈ヌハハハハハッ……〉

 デュラハンがそう言って、大斧を構えた瞬間…

 …ドン…ドン………

 淳は美由紀と剛をデュラハンの方へ突き飛ばし逃げ出した。