ズタズタに為り、ヒクヒクと身体をヒクつかせ鮮血に塗れた男を見下ろす光一達の耳に、何処からともなくデュラハンの声が聞こえてくる。

 〈残念だったな諸君〉
 〈ヌハハハハハハハッ〉

 光一達は、デュラハンに幻覚を見せられ誤ってガイドの男を殺してしまった。

 (なんて事を……)

 光一達はガックリと肩を落とし悲しみに暮れる。

 しかし、何時までもこうしては居られない……ガイドが居ると言う事は、船長や他の者達も姿の見えぬ自分達を探しているだろう。

 再び同じ過ちを繰り返さない様に気をつけなければ……。

 しかし、どうやって見破れば良いのだろうか……光一達に更なる暗雲が垂れ込める。