3人は、川沿いに少し開けた場所を歩いていた。

 「これからどうする!?」

 淳が聞いて来た。

 「解らない…とにかく逃げて生き延びる…それだけだろ…」

 剛が言った。

 「逃げるって、何時まで逃げれば良いの……」

 美由紀が、聞いて来た。

 「…………」

 皆は、黙り込んだ。

 「と…とにかく逃げよう…」
 「今は、それしか言えない」

 剛の言葉に、美由紀と淳は頷いた。

 そして、3人が再び歩き出したその時………。

 ザバーーーーン……

 〈ヒヒヒーーーーーン〉

 川の中から、何かが飛び出す様な大きな音と、馬の鳴き声がした。

 そして、水しぶきと共に緑色のオーラを放つ、デュラハンが現れた。