そして、その斧のとてつもない圧力に光一達は一瞬にして吹き飛ばされてしまった。

 ある者は宙を舞う様に、又ある者は地を滑る様に吹き飛ばされ、ドサドサと音を立て地に烈しく身をぶつけ身を這わせる。

 「ゔぅ゙っ……」

 それと同時に辺りから皆の呻き声がする。

 しかし、光一達は痛みを堪え素早く起き上がりデュラハンに再び切り掛かって行く。

 「うわぁーーーーっ……」

 デュラハンは、それを見て再び斧を素早く振り回し光一達を宙に舞わせ、森の奥へと馬を走らせる。

 光一達は再び地に叩き付けられたが、ヨロヨロと起き上がりデュラハンを追い掛けていく。

 しかし、相手は馬に乗っている為、あっという間に引き離され見失ってしまった。