「舞、無事だったか」

 舞は突然の事に驚き、ビクリ身体を動かした。

 しかし直ぐに美由紀達だと気付き返事をした。

 「大丈夫よ、皆は大丈夫?」

 舞の言葉に美由紀達は俯き何も言えなかった。

 「何かあったの……」

 その様子を見た舞が聴いて来た。

 そして、光一達は口を濁しながらも良平の死を告げた。

 「それじゃぁ、私達を含めて後10人って事ね……」

 悲しそうに舞が言った。

 しかしこれは、光一達が街を出るさいに見た死の柱による情報に過ぎない、もう既に新な犠牲者が出ているかも知れない。

 その場に居る誰もがその事は解っていたが、その事は誰一人として口にしない。