『ああ、ごめん。ありがとなっ!朝練早くてさー、時間の事で精一杯なんだよ』


「言い訳はいりませんー。私はあんたのお母さんじゃないんだからね」


『はっ!?俺だってお前が母さんだったらやだしっ。バーカ バーカ』



全く。こいつは何て奴だ。
せっかく弁当持ってきてやったのに。



「ま、いいよ。明日からは自分で持ってってよね!じゃあね」


『おう』


クシャクシャと、こいつは私の頭を撫で、教室から出ていった。