揺るぐことのない、光を拒絶する馨の瞳。 まるで闇を飲み込んだようなその瞳とかち合ったとき、歳三の体を言い知れぬ不安が包んだ。 居心地の悪いその感覚から逃れたいが、まとわりついたそれは歳三を逃がしてはくれない。 そして、更にそれはわかりやすい形となって容赦なく歳三に降り掛かってきた。 「っ歳さんに、そんな全部を知ってほしいなんて言ってないじゃないですか!!」 ズキン 馨のその言葉は歳三の心の奥底にある柔らかいところを抉る。 拍車のかかった不安は、もう一人では取り除けない。