狂愛ラバーズ

｢今日はもう寝ようね。｣





抱き上げ、寝室に連れて行きそっとベッドに寝かすとフワリと髪の毛が広がる。





｢どこ……行く、の?｣





額にキスを落として、寝室を出ようとしたら手を捕まれ体が止まる。





振り向けば、上目遣いで見上げウルウルと目を潤ませる姿は置いていかれる子犬のようで可愛い。





｢一緒に寝たいの?｣


｢………っ、一緒に、寝て?｣





ああ――――、堪らない。





真っ赤に顔を染め、言い難そうに躊躇うも甘えてくる姿がなんとも言えない。





理性を必死で繋ぎ止めてる自分を褒めたいぐらいだ。





｢そうだね。1人じゃ寂しいよね。着替えてくるから少し待っててね。｣





コクンと小さく頷いたのを見て、すぐさま風呂場に向かった。





食事なんてどうでもいいが、汗や臭いだけは洗い流したい。





かれんちゃんと同じ匂いに包まれたい。





髪の毛を乾かすのもそこそこに、タオルでガシガシと拭いて寝室に向かった。





シーツにくるまり、少し体を丸めて寝ているかれんちゃん。