ピシッと姿勢を正して素直に口を開けたかれんちゃんにたこ焼きを食べさせる。





｢美味しい?｣





モグモグと口を動かし、返事が出来ないから何度も頷いてくれる。




｢かれんちゃん、わかってるよね?｣


｢あ、うー…海斗さん、あーんってして、下さい。｣





言われるままに口を開ければ、たこ焼きを食べさせてくれる。





｢美味しいね。かれんちゃんが食べさせてくれたから更に美味しいよ。｣





恥ずかしくなった時や照れた時のくせなのか、頬を手で覆い頭をフルフルと左右に振る。





｢新名さんって……かれんちゃんを愛してるんですね。かれんちゃんが王子様って言うのもわかります…。｣


｢王子様なんて大袈裟だよ。好きな子にはこんな事ぐらい当然じゃないかな。｣


｢そうですよね〜。琉くんは全くしてくれないんですよ。｣





ビールを飲んでいた琉が瑠璃ちゃんの言葉に思いっきり噎せた。





｢瑠、瑠璃…海斗にそんな事、それに今言わなくて……。｣


｢琉くん、離婚しましょう?｣





琉の言葉を遮り、瑠璃ちゃんは爆弾発言をした。