自分の倒れていた地面を見下ろすと、そこには 鮮やかな赤が散乱していた。 「____っ、」 直ぐに飛んで逝ってしまいそうな魂と 脱け殻を最後の力を使い繋ぎ止めている。 「...。」 彼女は、無言で相手を見詰め 訴えかけると やさしく抱き締められた。 壊れないように、そっと 今から 壊すというのに。