思えば、出会いは唐突だった。
早苗に無理やり連れて行かれた合コンで、薪坂さんを始めとする男性陣4人に出会い、どうしてか、彼らのアドレスを知っていた。
そのうち3人からは、次々と同じ内容の誘いのメールや電話がかかってきて、1人は彼女と別れたことを知らせる電話をかけてきた。
その中で、私が誘いを受けたのは、薪坂さんだけだった。
合コンのときの印象から、この人なら、行ってもいいかなって思ったから。
男嫌いの私が合コンで出会った3人に同時に誘われることなんて驚きだったけど、薪坂さんだけはなんとなく強引じゃなく、行きたいと思わせる感じだった。
それなのに……。
私とのデートを楽しみにしてくれてたのに……。
しかも、お姉さんのリサイタルの日だったのに……。
私とあの時間、あの場所で待ち合わせをしなかったら…、薪坂さんは今頃こんなことにならなくてすんだかも知れないのに。
早苗にも、恋歌の所為じゃないって言われたけど、それはわかってるけど、どうしても自分を責められずにはいられなくて。
顔を覆って声を押し殺して泣いた。
直前に電話をくれた薪坂さんの声が苦しそうだったのは、トラックに撥ねられたからだったんだ……。
どうしてもっと早く、この事実を知らなかったのだろう。

