いてて………



「大丈夫?」



「…あっ。はい」





ぶつかった相手が手を差し延べて私は立ち上がる。





私がぶつかった相手は男の子………。





「愁史っ!!」





後ろから私を追いかけていた凜の声が聞こえる。





愁史……????



どっかで聞いたことあるような………





「この子、凜の友だち?」



「うんっ!前話した転入生の莉子なんだよ」




あの………凜さん…


目の色が急に変わりましたよ?






「莉子ちゃんだよね?俺は凜の彼氏の愁史です」





そうだ。思い出した!


愁史って……



この人、凜の彼氏さんだ!