店を出て、駅に向かって歩いていてもアイツの笑い声や笑った顔が頭を過ぎって泣きそうになってしまう。

決着を付けるって決めたのに、決着を付けるどころかもっと悪い方へと転がってしまった現実。



それでも逃げる事は許されなかった。

いや、逃げたくなんてない。


叶わないかもしれなくても、もう一度だけ伊織と向き合う為に…


全てを知った伊織や円香さんがどう思うかはわからないけど、それでも最後まで諦めない。




正しい道筋へと光りが射してくれるように…、ただそれだけを祈って前へ進んだ。