第97話
「その気持ち、変えてくれないですかね」少し声を張った昭太郎。
「何言ってんだよ、そんなこと俺の勝手だろ」
「そりゃそうなんですけど・・・」少し俯く昭太郎。
「そうだろ・・」
顔を上げて、また声を張る昭太郎。
「日本に帰って川島さんにフラれたら上松さん立ち直れないですよ」
「何でそんなことわかるんだよ」
「・・・でっかい腹のキズは消えないんですよ」
「・・・・・」
「ここに来て命もらったことって人生の節目じゃないですか、そこに川島さんがいて、彼女、一生忘れないですよ」
「・・・・・」
「そんな大事な想い出があって、そんな大事なときにいてくれた人と人生が別々だったら一生辛いですよ」
下唇を噛む川島は
「・・・・・大林君にはまだわからねぇーんだよ」と言った。
「わからないですよ、来たばっかりですから」アゴを突き出す昭太郎。
「・・・・・」
「でも、俺は・・・彼女と別れてきましたから・・・」
・・・・
「あーぁ、ヨッパラっちまった・・・」
伸びをする川島、その後ろ姿を見ながらゆっくりと歩く昭太郎。
背を向けたまま川島が言う。
「大林君は俺と彼女みたいなのが別れるもんだと思ったから、その前に別れてきたんだろ。俺にそれ以上を求めるなよ・・・」
川島の背中に向かって昭太郎が言った。
「・・・・違いますよ・・・一緒に来たなら、別れて欲しくないんですよ」
両手をポケットに歩いていた川島は振り向かずに右手を挙げて2度振った。
★
「その気持ち、変えてくれないですかね」少し声を張った昭太郎。
「何言ってんだよ、そんなこと俺の勝手だろ」
「そりゃそうなんですけど・・・」少し俯く昭太郎。
「そうだろ・・」
顔を上げて、また声を張る昭太郎。
「日本に帰って川島さんにフラれたら上松さん立ち直れないですよ」
「何でそんなことわかるんだよ」
「・・・でっかい腹のキズは消えないんですよ」
「・・・・・」
「ここに来て命もらったことって人生の節目じゃないですか、そこに川島さんがいて、彼女、一生忘れないですよ」
「・・・・・」
「そんな大事な想い出があって、そんな大事なときにいてくれた人と人生が別々だったら一生辛いですよ」
下唇を噛む川島は
「・・・・・大林君にはまだわからねぇーんだよ」と言った。
「わからないですよ、来たばっかりですから」アゴを突き出す昭太郎。
「・・・・・」
「でも、俺は・・・彼女と別れてきましたから・・・」
・・・・
「あーぁ、ヨッパラっちまった・・・」
伸びをする川島、その後ろ姿を見ながらゆっくりと歩く昭太郎。
背を向けたまま川島が言う。
「大林君は俺と彼女みたいなのが別れるもんだと思ったから、その前に別れてきたんだろ。俺にそれ以上を求めるなよ・・・」
川島の背中に向かって昭太郎が言った。
「・・・・違いますよ・・・一緒に来たなら、別れて欲しくないんですよ」
両手をポケットに歩いていた川島は振り向かずに右手を挙げて2度振った。
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