第70話
教会のチャペル。
扉が開かれ、逆光の中に現れる花嫁、麻由美。
その隣には信彦。2人で歩んでくるバージンロード。
信彦の両親が右の先頭に並んでいる。
そして、左の先頭に立つのは麻由美の母親、ただひとり。
祝福の拍手が2人に浴びせられる。
緊張した面持ちの新郎新婦が祭壇に向かう。
☆
椅子に投げ出された礼服の横で高熱にうなされる昭太郎。
枕の横に転がっている体温計は39.5℃を示している。
☆
高砂に並ぶ新郎新婦。
披露宴会場では友人の歌声が響き渡る。
友人の一人が新郎を呼び出し、マイク握らせ、真ん中に引っ張る。
照れながら歌い始める新郎に会場は拍手を贈る。
賑やかな曲が終わった。
そのマイクでそのまま話し出す新郎。
「今日は僕たちのためにお集まり頂きありがとうございます。僕たちは今日から2人で新しい人生を歩み始めます。ここにいる方々、そして、麻由美を今まで支えてきてくれた方に宣言します。」
マイクを置いて、大声で告げる新郎、信彦。
肉声の響きに静まり返る会場。
「僕は麻由美を一生大切にします。そして幸せにしてみせます!」
☆
教会のチャペル。
扉が開かれ、逆光の中に現れる花嫁、麻由美。
その隣には信彦。2人で歩んでくるバージンロード。
信彦の両親が右の先頭に並んでいる。
そして、左の先頭に立つのは麻由美の母親、ただひとり。
祝福の拍手が2人に浴びせられる。
緊張した面持ちの新郎新婦が祭壇に向かう。
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椅子に投げ出された礼服の横で高熱にうなされる昭太郎。
枕の横に転がっている体温計は39.5℃を示している。
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高砂に並ぶ新郎新婦。
披露宴会場では友人の歌声が響き渡る。
友人の一人が新郎を呼び出し、マイク握らせ、真ん中に引っ張る。
照れながら歌い始める新郎に会場は拍手を贈る。
賑やかな曲が終わった。
そのマイクでそのまま話し出す新郎。
「今日は僕たちのためにお集まり頂きありがとうございます。僕たちは今日から2人で新しい人生を歩み始めます。ここにいる方々、そして、麻由美を今まで支えてきてくれた方に宣言します。」
マイクを置いて、大声で告げる新郎、信彦。
肉声の響きに静まり返る会場。
「僕は麻由美を一生大切にします。そして幸せにしてみせます!」
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