『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】

第223話

 ひと月に1回の診察日。

山王医大の神経内科診察室。

 パソコン画面をチェックしながら腕帯を巻く永峰医師。

「最近調子いいですね」

「はい、結構いいです」

「血圧もいいですし、前回の血液検査も・・・少しTBが高いですけど、まぁ良好です」

 静岡の国立病院から山王医大に指示書を出してもらい、月に1度の診察は山梨で受けれることになっていた。

地元で薬をもらえるようになっていた。

静岡の国立病院には半年に1回受診している。

「最近は入院も少なくなってきましたね」

「はい、お陰様で、半年入院してません」

「そうですか、だんだんいいですね。移植した甲斐がありますね」聴診器をあてる永峰医師。

「はい、あのままだったら、今頃寝たきりですかね」服を持ち上げながら訊く昭太郎。

「そうかもしれませんねぇ、社会復帰はどうですか?」

「まだまだですけど、最近いろいろ始めてます」

「そうですか、心音もいいですよ」聴診器を外す永峰医師。

「ありがとうございます」
「じゃあ、今日も採血していってくださいね、薬は院内処方でいいですか?」

「はい」

「じゃあ、また来月来てください」

「はい、ありがとうございました」
 診察室の扉を閉める昭太郎。

軽くガッツポーズをかます。