『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】

第222話

「マジで」

「俺もすっげー近くで、でっかい花火が見てぇーんだ、呼びてぇヤツもいっぱいいるしな」

「でも、資格とかなきゃ打ち上げられないっすよ」

「そりゃ、そうだけど、花火師が傍にいりゃ、打ち上げさせてくれるかもしれねぇーだろ、最近は発火装置がボタンだってTVでやってたぞ」

「お金だって結構かかりますよ」

「だったら、多くの人を集めて会費を取ればいいだろ。みんなプライベート花火大会なんてしたことねぇーんだから、会費出しても見に来るって」

「そうっすねぇー」アゴに手をあてる直太郎。

「やろう」少し低い声。

 ・・・・・そして目が合う2人。

「やり始めなきゃ何も変わらない!」と大声でハモる。

もう一度グラスを合わせた2人。


 料理皿も片づきはじめて、テーブルはいい感じでちらかっていた。

「そう、小さくまとまんねぇってことだ!」昭太郎ひさしぶりの口癖・・・。

「いろいろやりましょう。僕もいろいろやりたくて店始めたんだし」

「そうだよ・・・それと花火大会主催する喫茶店はどこにもねぇーぞ」

「カフェですけどね・・・」

「可能性とかじゃなくて、今やらなきゃ、いつやるってことだ。今、こうやって毎日のようにクラロ通ってるけど、毎日来なくなる時が来るかもしれないし、それはいいことかもしれない。だからこそ、今一緒にできる今だから楽しくやろう!」

 いつもより熱く語っていた。

昭太郎も一緒に飲んだ気分になっていた。

「一期一会って感じですか」と熱い視線をおくる直太郎は酔っていた。

「やりきろう。途中、大変でもやりきろうな、街を変える喫茶店だ」

「カフェですけどね」

「まぁ、どっちでもいいじゃん」

「いや、カフェです」

「はい・・・」

「なら、よろしい・・・やりきりましょう」ひとなつっこい笑顔を見せる直太郎。