第220話
自称作家活動に浸る日々。
ふと気付くと、病気のことを考える時間が少なくなっていた・・・。
玄関の棚に置いてあった一枚の葉書を手に取る昭太郎。
『わたしたち結婚しました』と印刷されている。
タキシード姿の川島とウエディングドレスの上松が腕を組み微笑んでいる写真。
ブリスベンで向かいに住んでいた川島との夜の会話が蘇る・・・。
「そっか、結婚したんだ・・・」と呟いて玄関の扉を開けた。
いつもより少し早く歩ける気がした。
★
人々は30歳を越えると一年が早いという。
しかしここ数年、一年が早いと思うことはない。
でも、今年はほんの少しだけ1年が早く感じ始めた気がする。
去年より多くの友達に祝ってもらえた誕生日。
ここに集う仲間達と小さな誕生会を催してくれたカフェクラロ。
ケーキには山ほどロウソクが立っていた・・・・。
「昭太郎さん児童文学書いてるんですって」と銀行員の兄ちゃん。
「おう、書いてるっていうか、今はモチーフを考えてる」
「まだ書いてないの?」と役所のおっちゃん。
「もう書くよ、焦らせるないでくださいよ」
「だって楽しみじゃない」と女子大生。
「新聞に載るんですよね」と直太郎。
「入選したらだよ、まだ投稿もしてないのに気が早いよ」
「入選しないの?」とOLギャル。
「するよ、する、いや、してやる。いや、するつもりで書く。いや、してみせよう!」
そんなセリフで拍手が起きる未来の先生?の誕生会。
「書いたら、読んでくれる?」と弱気な先生?・・・
「もちろん読むよ」
「楽しみ~!」
「僕がチェックしてあげよう・・・」
昭太郎は30を2つ越えた。
自称作家活動に浸る日々。
ふと気付くと、病気のことを考える時間が少なくなっていた・・・。
玄関の棚に置いてあった一枚の葉書を手に取る昭太郎。
『わたしたち結婚しました』と印刷されている。
タキシード姿の川島とウエディングドレスの上松が腕を組み微笑んでいる写真。
ブリスベンで向かいに住んでいた川島との夜の会話が蘇る・・・。
「そっか、結婚したんだ・・・」と呟いて玄関の扉を開けた。
いつもより少し早く歩ける気がした。
★
人々は30歳を越えると一年が早いという。
しかしここ数年、一年が早いと思うことはない。
でも、今年はほんの少しだけ1年が早く感じ始めた気がする。
去年より多くの友達に祝ってもらえた誕生日。
ここに集う仲間達と小さな誕生会を催してくれたカフェクラロ。
ケーキには山ほどロウソクが立っていた・・・・。
「昭太郎さん児童文学書いてるんですって」と銀行員の兄ちゃん。
「おう、書いてるっていうか、今はモチーフを考えてる」
「まだ書いてないの?」と役所のおっちゃん。
「もう書くよ、焦らせるないでくださいよ」
「だって楽しみじゃない」と女子大生。
「新聞に載るんですよね」と直太郎。
「入選したらだよ、まだ投稿もしてないのに気が早いよ」
「入選しないの?」とOLギャル。
「するよ、する、いや、してやる。いや、するつもりで書く。いや、してみせよう!」
そんなセリフで拍手が起きる未来の先生?の誕生会。
「書いたら、読んでくれる?」と弱気な先生?・・・
「もちろん読むよ」
「楽しみ~!」
「僕がチェックしてあげよう・・・」
昭太郎は30を2つ越えた。



