『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】

第217話

 暑い気候はブリスベンの抜けるような空を想い出させる。

「あの頃に比べれば、今は天国じゃねぇーか・・・・・俺は生きている・・・まず生きている証を残してみるか・・・」そんな風に空に呟いた夏。

「俺は楽しんでいるのか?逃げていないか?」と自分に疑問を投げかけ続けた夏。

 そんな夏の終わりを一番初めに予告する富士の雪化粧・・・。


 昭太郎はその夏の夜【syoutarou station】を更新した。


『俺は児童文学を書くことに決めた。

ただ書くだけでなく、きちんとした作品に仕上げて投稿する。

全力で書き上げるためにここに宣言する。

児童文学を書くことに病気は関係ない。

いい作品が書ければ入選するし、ダメなら落選する。

逃げのない挑戦をしたくなったから今日から児童文学を書くことにした。

結果を楽しみにしてくれ、

結果はこのホームページで報告する。』


 そんな宣言文をアップした。

病気だからという言い訳をしない人生を歩み始めるために自分を追い込んでいた。

 なぜ児童文学なのか?という疑問にお答えすると、最近見た新聞に『児童文学作品募集!入選作品は新聞に掲載します』という記事を見つけたからである。

新聞に載ることは生きた証になると直感した昭太郎は児童文学を書こうと決めたのだ。

それだけ、そう、昭太郎はそんなヤツだ、もともとそんなヤツだ・・・・。