第210話
突然現れた鶴見勇介と小さな山に登り、クルマから盆地の夜景を見下ろしてカンコーヒーを飲んでいた。
甲府盆地という場所。
東京ほど都会ではないし北海道のような広大な地があるわけではない。
しかし、そこには程良い狭間の世界がひろがっている。
山を登ると小粒の光が湖のようにまとまった盆地の夜景が見える。
そして夜空には星が輝く。
そう、夜景と星空が共存する。そんな場所だ・・・。
「頑張ってるらしいじゃん」と助手席の勇介がのんびり話し出す。
エンジンを止めて、スローなリズムが車内に流れる。
「移植医療企画のことか、まぁ、それなりに頑張ってるよ・・・で、お前はどうなんだよ」と同じテンションでゆるく話す昭太郎。
「俺は相変わらずダメだな、どこも長く続かねぇ、今のところも契約社員のままだし」
「働けてるだけいいじゃねぇーか」
「昭太郎は働かないのか?」
「・・・ほんと、お前は気が付かないっていうか、気を遣わないっていうか、普通、俺に訊くかな、そいういうこと」
「何で?」
昭太郎はフッと吹き出して、伸びをした。
「まぁ、いい日も増えてきたけど、ダメなときは突然悪くなるし、相変わらず毎日吐き続けてんだ・・・。仕事って毎日継続するもんだろ、突然が多いと無責任になっちまうから、やっぱりまだ無理だな・・・」
「そうか、こうやって話してるときは結構元気に見えるんだけどな」
「そうなんだけどね・・・でも自立しなきゃな・・・」
「じゅうぶん自立してるようにも見えるけどな」
「お前に見られてもしょうがないけどね・・・」
「なんだよそれ」
ゆるい会話が続く車内・・。
「ははは、でも自分で稼ごうかと考えてるよ」
「起業するのか?」
突然現れた鶴見勇介と小さな山に登り、クルマから盆地の夜景を見下ろしてカンコーヒーを飲んでいた。
甲府盆地という場所。
東京ほど都会ではないし北海道のような広大な地があるわけではない。
しかし、そこには程良い狭間の世界がひろがっている。
山を登ると小粒の光が湖のようにまとまった盆地の夜景が見える。
そして夜空には星が輝く。
そう、夜景と星空が共存する。そんな場所だ・・・。
「頑張ってるらしいじゃん」と助手席の勇介がのんびり話し出す。
エンジンを止めて、スローなリズムが車内に流れる。
「移植医療企画のことか、まぁ、それなりに頑張ってるよ・・・で、お前はどうなんだよ」と同じテンションでゆるく話す昭太郎。
「俺は相変わらずダメだな、どこも長く続かねぇ、今のところも契約社員のままだし」
「働けてるだけいいじゃねぇーか」
「昭太郎は働かないのか?」
「・・・ほんと、お前は気が付かないっていうか、気を遣わないっていうか、普通、俺に訊くかな、そいういうこと」
「何で?」
昭太郎はフッと吹き出して、伸びをした。
「まぁ、いい日も増えてきたけど、ダメなときは突然悪くなるし、相変わらず毎日吐き続けてんだ・・・。仕事って毎日継続するもんだろ、突然が多いと無責任になっちまうから、やっぱりまだ無理だな・・・」
「そうか、こうやって話してるときは結構元気に見えるんだけどな」
「そうなんだけどね・・・でも自立しなきゃな・・・」
「じゅうぶん自立してるようにも見えるけどな」
「お前に見られてもしょうがないけどね・・・」
「なんだよそれ」
ゆるい会話が続く車内・・。
「ははは、でも自分で稼ごうかと考えてるよ」
「起業するのか?」



