『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】

第203話

 街の光が湖面に揺れている。

湖の回りに煌めくクリスマスイルミネーション。

 今日の夕方、光隆から電話で今から河口湖に来いという連絡を受けた昭太郎は1時間の峠路を越えて湖畔の駐車場に着いていた。

 光隆の車が横に止まった。

パワーウインドを下げてオチャラケ気味にニヤつく光隆。
「よう!元気か?」

「ああ、今日は調子いいみたいだ、急にどうしたんだ?」

「急に代休消化しろって課長がうるさくてな」

「12月なのに・・・」

「まぁ、深く考えんなよ」


 湖畔のファミレス、曇った窓ガラスから水滴が落ちる。

窓際の席で落ち着いた2人。

「さっきのカレー屋、美味かったなぁ」とコーヒーを二人分運んできた光隆。

「今日はどうした、なんか話しがあるんじゃないのか?」

「いや、こないだの結婚式のあと、ちょっと元気なかったから気になっただけだよ、あと、こないだはみんなで盛り上がってたから、あまり話しできなかったし・・・」

「相変わらず、気が付くし、優しいな・・・」

「で、どうなんだ?最近は」

「うん、最近、ちょっとお気に入りの場所を見つけてな、カフェなんだけどな」

「どんなとこ」

「うん、、マスターが結構いいヤツでな、いろんなヤツが来るんだ。カウンターにいるといろんなヤツが話しかけてきて、結構楽しませてもらってる」

「そうか、そりゃいいな」

「そんでな、俺、障害者にしかできないことをやろうと考えてる」少し真面目な表情を浮かべながら話す昭太郎。