『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】

第176話

「あんちゃん、何で俺の名前知ってるんだ?」

「そりゃ、有名人ですから。君塚さんが居ないときにここに来ると、みんな君塚さんはいないのかい?ってとこから始まりますよ」

「そうか、俺は有名人か」ガラ声の君塚は軽く笑って続けた。
「この三島も有名人だぞ、インディーズロックバンドの歌手で来年にはメジャーデビューを控えてる身だからな」

 タトゥのあんちゃんが軽く頭を下げた。

(やべぇ、なんかいつもと流れが違う・・・)

「名前、何て言うんですか?」

「あぁ、大林昭太郎。30歳です」

「昭太郎さんね、俺、三島っす。よろしく」

「30か、結構歳いってんじゃんぇーか」と君塚の不敵な笑み。



 流れは違ったが、この2人に対する興味が増し、オアシスへ出向く回数は増えていった。

 薬の調整は思っていたより難航して時間がかかっていたが、昭太郎には好都合だった。