『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】

第140話

「Number 13 Black!」

電光掲示板に光る13の文字。

(勝っちゃうんだ・・・勝っちゃうんだ・・・俺・・・)

手元に運ばれる6列のチップ。

(2万が6万か・・・悪くねぇ・・・周りはナイスジャップ!みたいな顔してるよ・・・どうだ!・・・ジャップも結構やるだろう・・・・・・俺・・変なところで運使ってないか?・・・何やってんだ・・・何だよ、負けた方が良かったのか・・・負けたら落ち込んで、勝っても喜べないんじゃ、どうすりゃいいんだ・・・つまらねぇ・・・・俺はアホか、素直に喜べよ・・・でも、誰にも言えないな・・・かーちゃんにも言えないし・・・日本のみんなにも言えないわ・・・俺は言えないことしてんだな・・・・あーまたネガティブになってる・・・)

なんだかんだ考えながらも貧乏性の昭太郎はそのまま勝ち逃げした・・・。


昭太郎は少しでも緊張感が味わえた雰囲気に満足していたが、下りの階段を降りるのに手すりを使わないと降りられない現実に夢心地は覚めていった。