『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】

第137話

 精神的にも病んでいた時期に高熱を出した昭太郎。

悪いことが重なる時期だった。

昭太郎は病室にいた。

E棟の個室。

40℃の熱が2日続いていた。

飲んでいるステロイドのせいもあって、熱が出ると必ず高熱になる。

こんな時に考えることなどろくなことではない。

でも、苦しいことに立ち向かう気力は無くなっていた。

ベットの中でタオルケットにくるまり泣いていた。

「何でこんなことになってるんだ、俺はもっと普通の生活だったじゃねぇーか、何でこんな所にいるんだ・・・帰りたいよ・・・でも帰っても何も変わらない。病気が悪くなって死ぬだけだ・・・・・・そうだ、ここで死んだほうがいいのかもしれない・・・全力でやって死んでいった。ドラマみたいじゃねーか・・・そうだ、俺は死にたいんだ、病気が止まったって治るわけじゃないんだ・・・明るい未来は無いよ・・・でも、ここまで来させてくれたみんなを裏切っているのか・・・でも、苦しいのは俺だ。みんなは苦しくない・・・でも、・・でも・でも・・でも・・・でも・・・」

何ができるわけでもなく、待つだけの生活。

昭太郎は運命を恨むようになっていた。


苦しいことから逃げたくて逃げたくてしかたなかった。

高熱は3日間続いた。


点滴ポールと夜中の廊下を彷徨う昭太郎。

ガラスに映る自分の姿をみて呟いた。
「へへ・・・痛み苦しみの連続って地獄だな・・・・・みんなで地獄ならまだいいけど、1人で地獄を歩き続けると死にたくなるんだな・・・・へへ・・・人が自殺を考えるときってこんなときだ。1人で下降し続けるのが見えたとき人は自殺したくなるんだ。へへ・・・わかったよ・・・・・俺の人生はもう下るしかないんだ・・・今よりもどんどん下がっていく生活が怖いから自殺したくなるんだ・・・わかったよ・・・へへ」

 くの字になりながらポールを掴み、薄ら笑いの中に険しい表情の自分が映っていた・・・。