『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】

第126話

 病院に乗り込んだ昭太郎達は倉本の指示に従いB棟の病室に案内された。

部屋番号は413。

「今、ニュージーランドで脳死が出ました。そしてその肝臓が飛行機でこちらに搬送されます。今日の夜11時頃に手術が行われます。これから、昭太郎君は体調の検査とペースメーカーを入れる簡単な手術をしてもらうことになります」
 倉本の毅然とした説明を受ける昭太郎と母親。

 病室から倉本と母親が出て行くのを確認した仲間達は昭太郎に駆け寄った。

「手術できるのか?」

「いつやるんだ?」

「これからどうするの?」

「焦るなよ、今日の夜11時に手術をする」
 その声に歓声をあげ、仲間と抱き合う昭太郎。



 静かな病室に昭太郎と勇介、綾乃、光隆。

「なんか、外国の病院はちょっと違うよな」

「ばか、すげー違うよ、ナースはビスケット食いながら血圧はかるんだぜ」

「今日の夜かぁ・・・・後どのぐらいだ?」

「6時間後ぐらいじゃん」

「6時間後には手術始まってるんだ」

「なんか信じられないな」

「何言ってんだよ、手術するために待ってたんだぜ、病気の治療で来てる訳じゃないんだから」

「そりゃそうだけどよぅ、やっぱ緊張してくるよ」

「お前が緊張してどうすんだよ」

「その会話パターンさっきもあったよ・・・」
 再び笑い声に包まれる413号室。

「何だよ、昭太郎!緊張してんのか?」

「緊張っていうか、長かったような、短かったような、色々思い出したり、気持ちの整理してんだよ、それと、このB棟に来たかったんだよ、俺は・・・」
 マジな顔でみんなを見回す昭太郎。