第119話
時計台がライトアップされ芝生の緑に反射する。
穏やかな風が吹き抜ける。
遠くの爆発音に振り返る昭太郎とチサ。
「なんだ?」
「花火や、多分花火やで」
チサはそう言って立ち上がり、芝生に面する大通り方面に駆けていく。
車が行き交う大通り、体いっぱいで手招きするチサが見える。
大きくて長い橋に車が渋滞する。
テールランプが連なる向こう岸に打ち上がる花火。
小さな円が、赤、黄色に光っては消える。
数秒後に聞き覚えのある爆発音が追いかける。
「ラッキーだなぁ」
ガードレールに腰をかけた昭太郎が呟く。
「きれいやねぇ」
「近くに行きたいだろ・・・」
「そんなことないよ」
「俺が高校生だったら走って橋を越えるけどな」
遠い目で花火を見つめる昭太郎の横顔が黄色く染まる。
・・・・・
「まぁええやん」
「そうか」
「そうや・・・」ニカッといつもの笑顔を見せるチサ。
遠くから花火を見ていた。
橋の向こうで連発する花火の明かりをしばらく見ていた。
「明日、友達が来るんだ」
「そうかー、久しぶりなん?」
「そうだなぁ、随分会ってないような気はするけど」
「楽しみやな」
「そうだな、楽しみだ」
「仲ええの?」
「おう、無茶苦茶仲いいよ」
「じゃないとここまで来てくれんよね」
「だな」
「最近あんまり元気じゃなかったから、よかったやん」
「そんなことないよ・・・元気だよ・・俺は・・・」
白い花火が連発する。
橋向こうの街が浮かび上がっては消えていく。
★
時計台がライトアップされ芝生の緑に反射する。
穏やかな風が吹き抜ける。
遠くの爆発音に振り返る昭太郎とチサ。
「なんだ?」
「花火や、多分花火やで」
チサはそう言って立ち上がり、芝生に面する大通り方面に駆けていく。
車が行き交う大通り、体いっぱいで手招きするチサが見える。
大きくて長い橋に車が渋滞する。
テールランプが連なる向こう岸に打ち上がる花火。
小さな円が、赤、黄色に光っては消える。
数秒後に聞き覚えのある爆発音が追いかける。
「ラッキーだなぁ」
ガードレールに腰をかけた昭太郎が呟く。
「きれいやねぇ」
「近くに行きたいだろ・・・」
「そんなことないよ」
「俺が高校生だったら走って橋を越えるけどな」
遠い目で花火を見つめる昭太郎の横顔が黄色く染まる。
・・・・・
「まぁええやん」
「そうか」
「そうや・・・」ニカッといつもの笑顔を見せるチサ。
遠くから花火を見ていた。
橋の向こうで連発する花火の明かりをしばらく見ていた。
「明日、友達が来るんだ」
「そうかー、久しぶりなん?」
「そうだなぁ、随分会ってないような気はするけど」
「楽しみやな」
「そうだな、楽しみだ」
「仲ええの?」
「おう、無茶苦茶仲いいよ」
「じゃないとここまで来てくれんよね」
「だな」
「最近あんまり元気じゃなかったから、よかったやん」
「そんなことないよ・・・元気だよ・・俺は・・・」
白い花火が連発する。
橋向こうの街が浮かび上がっては消えていく。
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