『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】

241番のバスに乗ればCITYに着くということを聞いた昭太郎はバスに乗り込んでいた。


少し高めの景色とエンジンで揺れる車内。

エンジンの回転数が上がってバスが動き始める。

もちろんポケベルは常備している。


通り行く日本車の多さに嬉しさを感じながら高い景色が流れる。

専用道路を走ることに驚き、「これじゃぁ、道覚えてもレンタカーで走れねぇだろ・・」と呟きながら、通り向こうの道路を見ながら道を覚えていた。


バスは地下のターミナルに到着した。
(なんだ、横浜のタクシー乗り場みてぇじゃん)と全ての人が降りるのを確認した後、最後にバスを降りた。

懐かしいような地下の匂い。

地上の明るさに目を細めながら額に手を当てる。

駅ビルを出てメインストリートを見回した。

人の波より少し遅れて歩きはじめる。

ストリートの噴水、時計台前の芝生広場、ワゴンカーの天然ジュース屋、オープンカフェ、マクドナルド、そしてカジノ。

今までの病院生活とは縁遠い世界がそこにはあった。

マックでコーヒーをテイクアウトした昭太郎はシティーホールの前に広がる芝生の隅に腰を下ろした。

芝生が似合う外人達を観察することだけでも時間は過ぎていく。

本を読む人、子供と遊ぶ家族、彼女の膝枕で眠る黒人青年。

そこから見える大きな時計台を確認して、ゆっくりと立ち上がった。

メインストリートの露店を見ながらゆっくり歩いていた。

行き交う人混みの中から聞こえる女の声。

「アーユージャパニーズ?」