第107話
秋の夜空。
電気ストーブの熱線が3本赤くなって部屋を暖める。
「榎本さんが亡くなった・・・」その日、そんな報告が届いた。
昨日、近所ですれ違って笑っていた人が死んだという報告を受けた。
奥さんが買い物中に部屋で倒れてそのまま死亡したということだったらしい・・・。
黄色いフリースを羽織って部屋を出る。
緑の匂いを嗅ぎながら手をポケットに突っ込み顔を襟に埋める。
(昨日まで会っていたいた人が死んだ。ギリギリで生きている人がここにはいるってことだよな・・・)そんなことを考えながら榎本の家をノックした。
榎本の奥さんは泣き腫らした目をしていた。
部屋は色々なモノが倒れていた。
花瓶とテーブルクロス、そして玄関に置かれている多くのボトル。
割り箸の刺さった山盛りのご飯の前に・・・榎本の写真。
「この度はご愁傷様です」
「わざわざ、ありがとうございます」奥さんは泣き声混じりになった。
数本しかない線香から一本掴み火をつけた。
緩やかに立ち上る煙。
奥の写真を見つめる昭太郎は手を合わせた。
この線香は倉本が用意してくれた物だと夫人から聞いた。
「部屋が汚くてすいません。主人が苦しんで倒れたときに色々なモノを倒したのですが、今、何もする気になれなくて・・・今までありがとうございました」
夫人の瞳は昭太郎の目を強く願うように見つめていた。
「いえ、・・・残念です」
その視線に耐えきれなく目を閉じた昭太郎。
「私が買い物に行ってるときに倒れなくても・・・主人は病気から血圧が高くて、多分脳梗塞を起こしたんだと思います」
「そうですか・・・」
「血圧に良いと言われて、主人が飲み続けていたノニジュースをCITYまで買いに行っているときに、血圧が上がって倒れるなんて皮肉ですよね・・・」
「そうだったんですか」
・・・・・
しばらくの沈黙。
テーブルの椅子に腰をかけた昭太郎。
秋の夜空。
電気ストーブの熱線が3本赤くなって部屋を暖める。
「榎本さんが亡くなった・・・」その日、そんな報告が届いた。
昨日、近所ですれ違って笑っていた人が死んだという報告を受けた。
奥さんが買い物中に部屋で倒れてそのまま死亡したということだったらしい・・・。
黄色いフリースを羽織って部屋を出る。
緑の匂いを嗅ぎながら手をポケットに突っ込み顔を襟に埋める。
(昨日まで会っていたいた人が死んだ。ギリギリで生きている人がここにはいるってことだよな・・・)そんなことを考えながら榎本の家をノックした。
榎本の奥さんは泣き腫らした目をしていた。
部屋は色々なモノが倒れていた。
花瓶とテーブルクロス、そして玄関に置かれている多くのボトル。
割り箸の刺さった山盛りのご飯の前に・・・榎本の写真。
「この度はご愁傷様です」
「わざわざ、ありがとうございます」奥さんは泣き声混じりになった。
数本しかない線香から一本掴み火をつけた。
緩やかに立ち上る煙。
奥の写真を見つめる昭太郎は手を合わせた。
この線香は倉本が用意してくれた物だと夫人から聞いた。
「部屋が汚くてすいません。主人が苦しんで倒れたときに色々なモノを倒したのですが、今、何もする気になれなくて・・・今までありがとうございました」
夫人の瞳は昭太郎の目を強く願うように見つめていた。
「いえ、・・・残念です」
その視線に耐えきれなく目を閉じた昭太郎。
「私が買い物に行ってるときに倒れなくても・・・主人は病気から血圧が高くて、多分脳梗塞を起こしたんだと思います」
「そうですか・・・」
「血圧に良いと言われて、主人が飲み続けていたノニジュースをCITYまで買いに行っているときに、血圧が上がって倒れるなんて皮肉ですよね・・・」
「そうだったんですか」
・・・・・
しばらくの沈黙。
テーブルの椅子に腰をかけた昭太郎。



