『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】

 トンネルに入った昭太郎はしゃがみ込み、濡れた髪をかき上げた。
「なんだよ、俺、頑張ってるじゃねぇーか・・・1日に2回も辛いことがなくてもいいのに・・・2回連続でダメだとヘコむじゃねーか・・・ダメが続くと・・・他人が羨ましくなる・・・普通に走れるひとが羨ましくなるじゃねーか・・・」

 雨の音が小さくなっていく。

雨はあっという間に上がり、晴れ間が覗いていた。

雲の切れ間から光が射す綺麗な空を眺めた。

「バカにしてんのか・・・」と呟いて目を閉じた。


 【あの頃の僕は失敗が続くことから他の人が羨ましくなっていた。
今の自分が何をするべきかなんてわかっていたけど、やっぱり走れない自分が悔しかった。
元気だった頃に戻りたくて今の自分を受け止めることができなくなり始めていた。
いつも心の中で「みんな、ずるいよ・・・」と繰り返していた。
 俺はいまだもがき続けていたのだ・・・。】