年上王子のお嫁さん☆



そう言って、頭を撫でられた。





「きっと前の華ちゃんなら、泣き叫ぶところだよ?

華ちゃんのこと、昔から知ってるワケじゃないけどさ。」





心も、頭も……



優しい言葉に

優しい瞳に



…ちょっと、前向きになれたかもしれない。





「……あたしも早く、啓飛に釣り合う女性になりたいんです。

ワガママは、言えません。」


「…うん。」




あたしの言葉を聞いて

涼さんはにっこり笑った。




「よし、気分を変えて
カラオケでも行くか!!!」




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