そう言って、頭を撫でられた。 「きっと前の華ちゃんなら、泣き叫ぶところだよ? 華ちゃんのこと、昔から知ってるワケじゃないけどさ。」 心も、頭も…… 優しい言葉に 優しい瞳に …ちょっと、前向きになれたかもしれない。 「……あたしも早く、啓飛に釣り合う女性になりたいんです。 ワガママは、言えません。」 「…うん。」 あたしの言葉を聞いて 涼さんはにっこり笑った。 「よし、気分を変えて カラオケでも行くか!!!」 .