聞き返したいところだったが 明日も会社で会うだろうし なにより、手元のアイスティーがぬるくなる前に、華に飲ませたかった。 ちょっと駆け足で戻ると、あのベンチに座っている姿が目に入る。 よかった。 何もなかったみたいだ。 「お待たせ。 アイスティーで良かった?」 「うん。ありがとう。」 ニコッと笑う華に 持っていたアイスティーとレモンを渡す。 レモンティー、好きなんだったよな。 華の隣に座って、二人でアイスティーを飲む。 ……ぁ。そうだ。 .