啓飛の言葉に頷いて ゆっくりと離れた。 「…おやすみ、華。 いい夢見ろよ?」 「うん。おやすみなさい。 また……来週。」 ニコッと笑ってから、玄関に入る。 “いい夢見ろよ?”かぁ… あたしは、これが夢なんじゃないかと思って 心配だよ…… 不安になる… もし、夢なら覚めないでほしいし 夢じゃないことを願ってる。 しばらくすると、啓飛の車のエンジン音が聞こえてきて 啓飛が帰ったのがわかった。 あたしは玄関に置いてくれた荷物を持って、リビングに向かった。 .