絋花は、まだ席についているあたしの前に座って 持っていた飴をくれた。 「まぁ、電話してみなよ。 もしかしたらデートのお誘いかもよ〜?」 「ん〜…そうならいいけど…」 可愛い包み紙の飴を受け取り、電話帳を開く。 …かけてみる、か。 「あたしは今からデートだから♪ 早く帰って、それから電話しな?じゃ、また…明後日。」 「うん…また明後日ね。 飴、ありがとう。」 絋花と別れて、家路につく。 早く帰って電話しよう。 .