俺は隣の部屋にある仏壇の前に座った。 そして顔の前に手を合わせた。 『おはよう母さん。 友達と遊んでくるね』 金髪にピアス。 しかも暴走族に入っている。 母さんが生きていたらなんて言われるだろう。 俺は立ち上がり、玄関にむかった。 母さんとの思い出をふと思い出してしまい、 少し涙目になってしまった。 ダメだ思い出しちゃ。 俺は泣かないって決めたのだから。 俺は玄関を開け、家を出た。