目覚ましが鳴り、布団から起き上がるが、 意識はまだもうろうとしていた。 時計を見ると、針は8時30分をさしていた。 女将の仕事をはじめて、朝早く起きるようになったのだが、 まだ朝には慣れていなかった。 しばらくの間、私はボーッとしていた。 その時、突然窓の外から大声が聞こえた。 『好きだー!!』 !? 私は反射的に窓を開け、外の様子を確認した。 しかし、誰の姿も見えない。