「ココちゃんいたあ!!もうっ!探したんだよお」


愛都が体育館に入るなり叫び、私に抱きつく。


「ごめん」


「朝練するなら言ってよお。付き合ったのに」


愛都はブウっと唇を尖らせた。


「いや、これは私の問題だし。わざわざ愛都を付き合わせることもないかなと思って」


「だめ!俺とココちゃんは一心同体なんだからっ!」


か、可愛い!

私の頬が一気に緩んだ。


その時体育館にもう一人入ってきた。


「心空!おはよう」


友梨がニコニコ微笑みながら、私に駆け寄ってくる。


「おはよう」


「何!?朝練?めっちゃやる気じゃん!嬉しいぞお」


友梨はそう言って、私の背中をポンポンと叩いた。