最後に残ったクレヨンで
余白を塗り潰そう
世界はもっとカラフルで
描けないんだ きっと

空は高く澄んでいて
悩みだとか嘆きだとか
下を向く僕に笑ってくる
寂しさも捨て去って
今は歌おう 幸せの歌

夢を見ていたわけじゃない
君の声は遥か遠く
でもしっかり聞こえた
独りを消し去る為に
また逢いに行くよ
サヨナラを言わなかった
だからもうずっとこれからも
君にサヨナラは言わない
また逢いに行くよ

波の音に消された雑音
心地好いと思えた
潮の匂いに侵されたこの街で
君はもう其処で眠った侭
もう逢えないんじゃなくて
いつでも逢えるんだね

最後に残ったクレヨンで
余白を塗り潰そう
世界はもっとカラフルで
描けないんだ きっと
君の笑顔とか涙とか声も
クレヨンじゃ描けない
どんなに塗り潰したって
全部のクレヨン使ったって
今日の空も海も光も幸せも
描けないんだ きっと

最後に話した君は笑顔で
雨の音に僕の叫びは消された
僕が泣いても君が居なくても
空は次の日笑ってた
君が還るあの海だって
いつもと変わらず歌ってた
だからもうずっとこれからも
君にサヨナラは合わない
また逢いに行くよ

最後に残ったクレヨンは
澄み渡る海と同じ色
世界は君がカラフルにした
僕一人じゃ描けないんだ
二人じゃなきゃ描けないんだ
クレヨンじゃカラフルには
描けないんだ きっと
君の声を覚えてたよ
このクレヨンが
最後の余白を塗り潰そう
君の声を覚えてるクレヨンで

最後に残ったクレヨンで
余白を塗り潰そう
世界はもっとカラフルで
描けないんだ きっと
サヨナラの色もスキの色も
涙味の色も苺味の色も
描けないんだ きっと
君にサヨナラは言わない
また逢いに行くよ
この切なさも悲しみも
クレヨンは知らない
僕だけが知っているから
君にまた逢いに行くよ