ふと、卓海が空を見上げた。


「そろそろ帰りな、もう暗いよ」

「せっかく会えたのに──」

「続きはまた今度に」

「うん。……なあ、本当に次は来るよな? 同級会」

「来るよ。あんたも来るんだろ?」

「来るよ。約束だからな、卓海!」

「いいよ。その時、また会おう。聞きたいこともいつぱいあるし。だから──」




突然、卓海が僕の手を握った。




「もう1人で泣いたりするなよ」