翌日の午後。

卓海と同級だった僕らは、事故現場付近にある公園に集まった。


それぞれが高校の制服を、いつもよりきちんと着ている。




僕らは遠くから、車が行き過ぎる横断歩道を見つめた。

笑みもこぼさず、ただ黙ったまま……。



「卓海……!」


僕の隣で泣いているのは、つい最近まで卓海と付き合っていた、藍だ。

僕の幼なじみでもある。