夜、部屋に戻ってアルバムを広げた。


一番後ろのページに、友達のメッセージがカラフルに書かれている。

それをみつめるほど、目の下が熱くなっていくのが分かった。



〝恋も勉強も『両立』して頑張って!!〟



卓海が僕に残してくれたメッセージだ。


「そんなこと、お前に言われたくないよ」


一人で呟いて笑った。