「じゃあ、陽が暮れるまで、僕をここにかくまってくれる? ちょっと動けそうにないし……ひどく眠いんだ」

「はい……! 喜んで」

 彼女の嬉しそうな声を聞きながら、僕は、そのまま、眠りに落ちた。

 石が水に沈んで行くように、深く、あっという間に。