……夢を……

 見ていた。

 涼しい風が吹く大草原の。

 僕は、木陰で大きな木につったハンモックに揺られていた。

 青い草いきれと、太陽は苦手だったはずなのに。

 何だかとても安心で……心が落ち着ついていた。

 こんな気持ちは、久しぶりだった。

 何も、考えられなかった。

 ただ、二度眠の心地よさで、僕は、まどろんでいた……


 ………