「私?
……私に、一体何が……?」
戸惑う凛花に、僕は頼む。
「残月が探して、出入り口が見つからないという事は、きっと出入り口は『吸血鬼の輪』になっているはずだ。
『吸血鬼の輪』は、窓でも扉でも……極端に言うと落書きであったとしても、端と端が繋がって、輪の形になっていれば出入り口にすることが出来るんだ。
だけど、そんな『輪』の候補は、どこにでも一杯ありすぎて、作った本人が、ここだ、と教えてくれない限り、探すのが難しい」
「うん」
「だけど、凛花のように、吸血鬼の輪が見えない者が混ざれば話は早い。
……僕達や他の吸血鬼達には見えていて、凛花に見えない場所が『輪』だ」
……ごらん。
と、僕は屋上の端に凛花を連れて行く。
改めて惨状になっている校庭を凛花に見せるために。
……私に、一体何が……?」
戸惑う凛花に、僕は頼む。
「残月が探して、出入り口が見つからないという事は、きっと出入り口は『吸血鬼の輪』になっているはずだ。
『吸血鬼の輪』は、窓でも扉でも……極端に言うと落書きであったとしても、端と端が繋がって、輪の形になっていれば出入り口にすることが出来るんだ。
だけど、そんな『輪』の候補は、どこにでも一杯ありすぎて、作った本人が、ここだ、と教えてくれない限り、探すのが難しい」
「うん」
「だけど、凛花のように、吸血鬼の輪が見えない者が混ざれば話は早い。
……僕達や他の吸血鬼達には見えていて、凛花に見えない場所が『輪』だ」
……ごらん。
と、僕は屋上の端に凛花を連れて行く。
改めて惨状になっている校庭を凛花に見せるために。



