標的〈まと〉

真由の後ろ姿が見えなくなった時、誰かに見られているような感じがした。


気のせいか…。


今の俺は神経質になっているからそう感じるのかもしれないな…。

チャイムが鳴りいつもと変わらない日常がそこにはあった。


俺だけが全く違う世界にいる…。


でも俺は、この孤独には絶対に留まらない。