「ウチの家は動物
駄目なんだよなぁー…」


お母さんがアレルギーだから。




「どうするの?このワンちゃん」

子犬を抱き上げて神崎くんを見た。




「とりあえず連れて行くよ」


「連れて行くって?」



「秘密♪」

その言い方にドキッとした。




どこに連れて行くつもりだろう?




ボケーッとしてる
アタシに神崎くんは

「なんなら一緒に来る?」

と言い出した。



「え!?ぁ、いいよ!!
ほら、アタシいたら迷惑かも…」


「大丈夫、何かあったら
俺が守ってあげるから」



ま、ま、守る?
何故、アタシは守られる立場なのだ!?