「千鶴!」


駅前で待っていると


美幸が走ってくるのが見えた。


やっぱり好きだなあ・・・


そう思うと自然とにやける。


「てかさあ、舞は誘わないの?」

「え?」


「いや、いつも3人でいたのに

最近2人が多いなあって

思ったから・・・」


「2人じゃ嫌なの?」


「嫌とかじゃないけど・・・

なんかさ・・・」


「・・・。」


せっかく二人でいるのに


何でそんなこと言うんだろう。


私は少しイラっとして、くちをつぐんだ。


「そういえば千鶴さー

なんか最近健二に誘われてんだって?」