「杏奈、陸上部の意地を見せろ!」
「杏奈、ファイト。お願いっ」

みんなが思い思いの応援をした。

杏奈はそれに応えるように
懸命に走った。



「はいっ」

杏奈から次の走者にバトンがわたされる頃には
白組は3位になっていた。

そう、杏奈が2人も抜かしたのだ。