数分たった今。あたしは泣き止み気持ちも落ち着いてきた。 「蓮汰?もう大丈夫だから離していいよ?」 「…。」 返事がない。あたしは蓮汰にきつく抱きしめられてるため抜け出せないし 顔を見ることもできない。 ただ 頼りに なるのは会話だけ。 「蓮汰?」 あたしはもう一度蓮汰の名前を呼ぶ。 すると 「俺はまだこうしてたい。」 と一言いっただけ。 あたしは 何故か分からないが ずっと蓮汰に抱きしめられていた。