数ヶ月もすれば完全に夜の人間になっていた。


みちるさんとも毎日一緒に過ごし、一緒に同伴やアフターに行ったりと本当に仲良くなった。


同伴のない日は二人でいつも行く地元のレストランへ食事に行った。


昼と夜の逆転した生活をしていたからか、時の流れがとても早かった。


そして、もうすぐ19歳になるという頃。


みちるさんがお店を辞めると言い出した。


20歳になるから普通の仕事を始めたいと。



勿論私はそれを止めなかった。

そんな権利などないからだ。


しかし、みちるさんが辞めるとなると自分一人でその世界をやっていけるのかと不安になり、数日後には自分も辞めようと決意していた。


夜の仕事を一生するつもりもなく、その時には既に大きな額の貯金もできていたからだ。



そしてその一ヶ月後、19歳になる少し前。私はみちるさんと共に夜の店を後にした。